2015年6月24日水曜日

戦時中の体験を聞きました

   6月24日(水)


昨日の対話。来月で米寿を迎えるという男性に出会いました。その方は私とあまり背が変わらないほど小柄でした。ちょうど出かけるところでしたが、私を確認できたので、今の戦争できる国めざす法案に対して、戦争は絶対ダメと。そして「ちょっと聞いてくれますか」と自分の経験を話し始めました。
 17歳のときに飛行機を作る工場で12時間勤務の2交替で働いていたが、全てアメリカ産の部品、これで戦争に勝てるのかと思ったこと。親戚にシベリア抑留経験者がいたこと、自分の父は共産党支持だったこと、戦後の困難な生活を語ってくれました。自分の甥や姪に自分の体験を書いた紙を渡していると。妻との楽しい出会い、学校でのいじめっ子は実は肺病でまもなく死んでしまったことなど、思わず涙してしまいました。30分程度でしたが、貴重なお話でした。

その方は、今日は沖縄戦の慰霊の日だねと、いつも戦争のことが頭から離れないのですね。

今朝の神奈川新聞の社説には、とても強い衝撃を受けました。いまは平和でしょうか という見出しです。沖縄戦で日本軍は住民を守らなかった。自分たちが隠れるため住民を追い出し、米軍への情報漏れを恐れて投降を許さず自決を強いた。その体験が「軍事力では本当の平和はつくれない」と言わせる。

その方は、今でも一人であちこちの草刈をしています。要介護1ですが、ボランティア活動でも自分でできることをやっています。すごい人です。