2015年7月21日火曜日

経済徴兵制って何?

7月21日(火)

 昨夜のTVでチラっと見た戦争法案反対 学者の会見を新聞でみました。学者100人記者会見でした。普段政治的な発言はしない学者の先生方が止むにやまれず、立ち上がったことは私たちを大いに励ましています。

昨日の夕方の訪問でも、これまで共産党はあまり好きでなかったけれど、今一番がんばっているのが共産党、戦争法案阻止のためにもっとがんばってほしいと、60代の女性から、勢いのある口調で言われました。世論調査でも、女性の戦争法案に対する姿勢はとても厳しく、共感の思いで対話をしています。




昨日届いた「住民と自治」8月号をめくっていたら、 貧困大国アメリカに追随したら「経済徴兵制」が ー知らな過ぎる国民皆保険体制 立教大学コミュニティ福祉学部教授 芝田英昭さんとジャーナリストの堤 未果さんとの対談に衝撃を受けました。


「なぜオバマケアがうまくいかないか」 「日本の皆保険制度は世界で優れたモデルとして賞賛されている 日本の医療費が世界的にも相当低いのに、医療の質は高く、フリーアクセスによる早期発見早期治療で長寿を維持していてすばらしい」 と。「でも、患者の自己負担率や薬の値段は世界でも飛び抜けて高い、 日本国民はよく我慢していますね」 と各国の医療従事者がいうそうです。



 今、日本の若者に格差が広がっている。もし、皆保険制度は崩されてしまったら、あっというまに「貧困大国アメリカ」のような国になると。今、戦争法案が出ているが、アメリカでは大学の授業料が跳ね上がり、学資ローンを返せなくなった学生たちが軍に入ったり、派遣社員として戦地へ行くからくりを「ルポ貧困大国アメリカ」の1と2で書いた堤さん。日本でも去年の夏頃、文科省の審議会で「学資ローンを返済できない人は、自衛隊で一定期間やれば減免」という提案がされたという報道が一部にあったといいます。これが経済徴兵制ということだと。私が一番恐れているのがこれです。アメリカは志願制でも兵隊をこれで補給できるのだと新聞で読んだことがあります。


    憲法25条は日本人が考えた

 憲法25条はGHQ草案にもなかったそうで、新憲法制定前の帝国議会で、新憲法草案を審議する際、民間の憲法研究会の高野岩三郎という人が出した草案を野党が出し、25条の条文ができたそうです。決して押しつけという人がいますが、これは違うのですね。

最後にアメリカの医師が「宝物を持っていてもその価値を知らなければ簡単に奪われてしまう」といったそうです。憲法25条をもとにして戦後の社会保障ができていったので、しっかりその価値を認識していくことが大事ですと。